身体イメージ(ボディーイメージ)の概要、機能局在、リハビリでの遭遇



身体イメージ(ボディーイメージ)とは

身体イメージとは「自分自身の身体について意識的にもつ表象」とされています。

視覚情報や感情の情報などの主観的要素をもとに「過去の記憶の中の自分はこうだったから、いまもこうあるはずだ」と自分の身体を記憶したものになります。

もっと簡単に言うと、自分の体や容姿に対する主観的なイメージ、自分の身体への自己評価ともとれると思います。

「自分は身長が180㎝で高く、筋肉質である」といったような「自分はこうだ」という印象です。

 

身体イメージと混同されやすい言葉として「身体図式」があります。

身体図式は無意識的に感覚(視覚、固有感覚、平行感覚など)をもとにつくられた身体の枠組みのことであり、感情などの主観的な要素を含めません。

身体図式の記事はこちら

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身体イメージ(ボディイメージ)の機能局在

左側頭葉とされています。

リハビリ場面で遭遇する身体イメージの歪み

先ほども述べましたが、身体イメージは過去の記憶や感情に左右されるため、実際の身体状況とは異なって思い込んでいることがあります。

脳卒中の片麻痺の人を例にしてみます

座位姿勢では非麻痺側に傾いている姿勢の人が多いと思います。

こういった人に「まっすぐ座ってください」といっても「いまがまっすぐなんだけど」と答えるケースを経験します。

麻痺側は感覚が障害されどの程度麻痺側に荷重をしてよいかわからず、また随意性も低いため支えられないため、

非麻痺側に頼った姿勢をとりますが、その姿勢が本人の中では安心で安全に座れるため「まっすぐ」と認識されていくのです。

 

身体イメージが歪んでしまうと、姿勢修正をしても正しい感覚情報が入力されづらくなるため

急性期からの麻痺側に対する感覚情報の入力や鏡などを使用して「まっすぐ」な姿勢の肩や頭部や股関節の位置関係を理解してもらうプログラムを組み、正しい身体イメージを形成してもらう必要があります。

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身体イメージ(ボディーイメージ)の歪みと精神疾患の関係

身体イメージは視覚情報や個人の主観、感情に影響され形成されていくと述べました。

これがやっかいで、身体イメージがゆがんでいると視覚や体性感覚からの感覚情報を歪ませて入力してしまうのです。

 

例えば摂食障害

他人から見ると痩せており、鏡に映った実際の自分は痩せているのに、

身体イメージが歪んでいるため視覚情報の入力が歪み、まだ太っているように認識してしまいます。

身体イメージは心理面・感情にも影響されて形成されるので、メディアや友人との会話なども影響します。

テレビに映っているモデルさんを見てこのくらい細くなりたい、

友人と体形の話などをしてみんなダイエットして痩せてきているし自分もそうしよう、

なども影響し、理想のボディーイメージと現実のボディーイメージの乖離があるため無理なダイエットなどにつながってしまうのです。

参考図書・教科書