ボバースコンセプト(概念)と姿勢制御をわかりやすく解説
基礎講習会を受講し、自分なりにボバースコンセプトというものをアウトプットします。 もちろんこれがすべてではなく、簡単にこんなものと自分は解釈しているといったものになります。 基礎講習会を受講しての感想はこちら ボバースコ…
基礎講習会を受講し、自分なりにボバースコンセプトというものをアウトプットします。 もちろんこれがすべてではなく、簡単にこんなものと自分は解釈しているといったものになります。 基礎講習会を受講しての感想はこちら ボバースコ…
ヒトを人たらしめるものは直立二足歩行 まず装具療法の説明を行う前に、運動学的知識を整理していきます。 人はなんで二足直立歩行を獲得したのでしょうか。 それは両手で物を使って獲物をとる、とった獲物を運ぶ、そして調理するため…
長下肢装具での治療には姿勢制御系の理解が必要 姿勢調整に大きく関わる神経路として、網様体脊髄路系が挙げられます。 網様体脊髄路系は体幹・四肢近位筋の運動制御に関わり、運動の中で重力に抗して姿勢を安定させる際に強く働く経路…
長下肢装具に対して否定的な意見を持っているセラピストっていると思います。 わたしも一時期ですがハンドリングや徒手療法にハマって勉強会に行きまくっていた時期は、長下肢装具で下肢を固めてしまうことに疑問を抱き、否定的な意見を…
Sherringtonは、「姿勢(posture)とは運動(movement)に随伴する影のようなものである」と述べていますが、 片麻痺の治療を行っていて体幹部の安定が四肢の分離運動につながったことを経験したので紹介しま…
私はノートに書きながら担当の患者さんの問題点を整理したり、その日の治療介入と治療結果などをまとめて考察したりしています。 半球間抑制の記事は前に書いたのですが、実際に臨床でそのメカニズムを強く意識させられた患者さんがいた…
よく検査上の感覚障害は正常または軽度鈍麻、ブルンストロームステージではⅥレベルなのに、歩行などの動きを伴うと、検査の結果以上に麻痺が重度そうな動きである症例を経験することもあると思います。 垂直オリエンテーションというも…
側臥位(side lying)の特性 側臥位は、臥位姿勢の中では最も支持基底面が狭く、不安定な姿勢であるといえます。 上側の上下肢は屈曲と内転・内旋を呈しやすい姿勢であり、また不安定感から屈曲・回旋の代償的な固定が生じや…
リハビリにおける背臥位の特性 背臥位は支持基底面が低くなおかつ広いため、筋緊張は緩みやすく、セラピストによる他動的な操作や軟部組織への介入がしやすい姿勢といえます。 身体、特に四肢の背面はベッド面と接触しているため、上下…
先日、11日間成人ボバース認定基礎講習会いわゆるベーシックコースのモジュール1を受講してきました。 全体で3週間あるうちの前半2週間です。モジュール2は後半の3週目までの期間のこと、モジュール3は3週目のことです。 そこ…
脳卒中機能評価・予後予測マニュアル 脳卒中機能評価・予後予測マニュアル posted with ヨメレバ 道免和久 医学書院 2013年06月 Amazonで購入 楽天ブックスで購入 脳卒中の予後予測は、リハビリのゴ…
身体図式(ボディースキーマ)とは 私たちは意識していなくても、蚊に刺されてかゆい箇所があればそこに手を持っていきかくことができ、 階段を上るときは「どれだけ足をあげれば引っかからないか」なんて事を考えずにスムーズに階段を…
身体イメージ(ボディーイメージ)とは 身体イメージとは「自分自身の身体について意識的にもつ表象」とされています。 視覚情報や感情の情報などの主観的要素をもとに「過去の記憶の中の自分はこうだったから、いまもこうあるはずだ」…
姿勢制御は効率の良い運動、パフォーマンスを発揮する上でとても重要になります。 先にバランスが崩れることを予測して姿勢を安定させることで崩れないで動作できるからです。 崩れてから姿勢を治すでは効率が悪いのです。 脳卒中リハ…
姿勢制御に必要な前庭脊髄路とは 前庭脊髄路は延髄にある前庭神経核から起こり、両側・同側性に脊髄まで下行する経路です。 前庭神経核は前庭神経が終止する神経核であり、平衡覚の情報を入力されるとともに、 小脳からの投射があるた…
姿勢制御と視蓋脊髄路・間質核脊髄路 この2つの脊髄路はどちらも頭頸部のコントロールに関与しています。 特に眼球運動に伴うそれに見合った頭頸部の動きのコントロールのために働きます。 視蓋脊髄路 視蓋脊髄路は中脳の上丘から起…
姿勢制御と網様体脊髄路 網様体脊髄路は皮質網様体脊髄路の一部であり、皮質から網様体までの経路を「皮質網様体路」、網様体から脊髄路までの経路を「網様体脊髄路」といいます。 網様体脊髄路は、姿勢や歩行に関与する「腹内側系」の…
姿勢制御と神経システム 私たちが運動をコントロールできているのは、大きく2つの神経システムが関与していることで成り立っています。 例えば、 コップを取る動作では、まず体幹や上下肢の近位筋の調整をして姿勢を安定させてから上…