エネルギー変換熱に特有の禁忌、適応、種類をまとめました

エネルギー変換熱とは

エネルギー変換熱は、電磁波や超音波などの直接熱を発していないエネルギーが、生体内で熱エネルギーに変換されることで生体を加熱します。ホットパックやパラフィン浴では、直接熱エネルギーを発している点が大きな違いになります。エネルギー変換熱では1MHz以上の周波数領域が使用されるため、高周波療法とも呼ばれます。

エネルギー変換熱の種類

  • 超短波療法
  • 極超短波療法(マイクロ波)
  • 超音波療法

が挙げられます。

各エネルギー変換熱の比較

 

超短波療法

極超短波療法

超音波療法

波の種類

電磁波(横波)

電磁波(横波)

音波(縦波)

周波数

27.12MHz

2450MHz

1~3MHz

治療時間

10~30分

10~30分(多くは20分)

5~30分

対象組織

脂肪

関節内

深達度

2~3㎝

2~3㎝

2~5㎝

 

生理学的作用

  • 鎮痛作用
  • 痙性の減弱
  • 精神的な作用で全身の緊張を緩和
  • 組織代謝の亢進
  • 血管の拡張
  • 軟部組織の伸張性増大

★ 深部交感神経節へ作用

     深部まで加熱できるため、腰部や頚部にある交感神経節に作用して交感神経を抑制する

 

エネルギー変換熱の適応

  •  疼痛

腰痛や打撲、捻挫、腱鞘炎などの筋や関節に起因する疼痛(急性期は禁忌)

 

  • 関節拘縮

軟部組織の伸張性増大を図る

 

  • 筋スパズム(筋の痙性)

 

エネルギー変換熱の禁忌

  • あるゆる疾患の急性期
  • 悪性腫瘍
  • 感覚障害
  • 出血傾向
  • 循環障害・閉塞性の血管疾患

 

エネルギー変換熱に特有なものとして

  • 妊娠している方の腹部

深部まで加熱するため羊水まで加熱がおよぶため

  • 睾丸部
  • 人工関節部やペースメーカを埋め込んでいる場合

    金属に極超短波を当てると熱の収束が大きく火傷の危険性があります。

    また、金属で極超短波が反射されてまわりの組織を加熱してしまいます。