物理療法を知ろう!アイスマッサージの適応、禁忌、使用方法をまとめました

物理療法におけるアイスマッサージとは

アイスマッサージはその名の通り、氷で患部をマッサージするようにさする寒冷療法です。

氷だけあれば行うことができ最も簡便な物理療法と言えるのではないでしょうか。

やり方としてはただ氷をもってこする方法とクリッカーという専用の器具を使う方法と氷のうに氷をいれてこする方法があります。リハビリ施設にはクリッカーはあると思いますが、家ではないので氷をそのままこする方法で行えます。

 

子供のころに蚊に刺されてかゆい場所を氷でこするとかゆいのが治まると親にならってやったことがありますが、それがアイスマッサージだったのだと思いだしました。

 

アイスマッサージの特徴

・氷があれば行えるので、費用もかからず簡便

・自分自身で行える

・治療時間は5~10分で短時間で行える

・クリッカーがあると、衣服があまり濡れずにすむ

 

アイスマッサージの適応疾患・禁忌・生理学的作用

寒冷療法のページで詳しく適応疾患や禁忌を記載していますので、良ければそちらでご確認ください。

アイスマッサージの実施方法

➀アイスマッサージの説明を行います

 手順や肌を露出してもらうこと、治療時間(5~10分程)、冷たくて痛かったり・なにか感覚の変化があったりした場合は遠慮せずに告げること、などを説明します。また、アイスマッサージではこすっていると冷たい感覚が熱い感覚に変化し、その後ヒリヒリと痛みの感覚に変化し、最後に皮膚の感覚が消失するという過程をよく説明しておいたほうがいいでしょう。

➁患部の確認をします

 患部の感覚が正常か、傷はあるか、腫脹や熱感の程度などの確認をします。

➂患部にアイスマッサージを施行しやすいような楽な姿勢をとってもらい、患部を露出してもらいます

➃治療を始めます

 マッサージの速度としては1秒間に10㎝程度で行います。

 開始して20秒ほどで冷たい感じが熱い感じに変化し、1分後にはヒリヒリと刺すような痛みに変化します。4~5分経つと患部の感覚がなくなり、そこで終了します。

 

➄都度、患者さんに温度感を確認します

 冷たすぎないか、痛みが強くなっていないか、などを確認しましょう。

➅終了したら患部や全身状態の確認をします

 

アイスマッサージ施行時の注意点

・氷のうで行う場合もクリッカーで行う場合も結露で水滴が皮膚につくので、衣服が濡れないようにタオルなどで患部以外は保護します。

・骨隆起部はマッサージは行わないようにします。

・患部の範囲が広い場合は直径15㎝以下の範囲で行えるように、治療部位をわけて行います。

 

クリッカーの使用方法

クリッカーとは、理学療法士がアイスマッサージのために考案した専用の器具です。

円筒の容器の両端にジュラルミン製のヘッドがついたものです。

 

使用方法として

 ➀クリッカーに氷と塩を3:1の割合で入れて、容器を閉めてよく振ります。

 振っているとヘッド部分が冷えて白く霜がつくようになります。このときヘッド部は-15~-21℃程になっています。

②患部に軟膏を塗っておくことで凍傷予防になります。

③ 1秒に10㎝の速度でマッサージを行います。

④感覚がなくなる程度まで行い、終了します。

 

※氷のうで行う場合

氷のうに氷と塩を2:1の割合でいれてよく振ります。あとの手順はクリッカーと同様になります。

氷のうだと一度で広範囲を行うことができるのと、家庭でも行えることが利点ですが、家庭で行う場合は凍傷には十分気をつける必要があります。