【歩行】3つの重要なロッカーファンクションを解説!歩行分析にも応用




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ロッカーファンクションとは

ロッカーファンクションとは、歩行時に身体を滑らかに前進させるための回転軸のシステムを指します。

これを「揺りてこ」と訳すこともありますが、「揺りてこ」という言葉は一般の国語辞典には載っておらず、馴染みがないためあまり使われていません。

 

ロッカーファンクションは通常、ヒールロッカー、アンクルロッカー、フォアフットロッカーの3つに分類されます。

ただし、場合によってはトウロッカーを加えて4つに分類することもあります。

 

ヒールロッカー

ヒールロッカーは、踵が接地してから足底が接地するまでの踵を中心とした回転運動を指します。この動きは、衝撃吸収に重要な役割を果たしています。

 

立脚初期には、体重の1.2倍から1.5倍の負荷がかかると言われています。適切に衝撃を吸収できないと、この負荷はさらに大きくなり、関節や内臓、脳にダメージを与える可能性があります。

 

ここで重要なのがヒールロッカーの役割です。踵が接地してから足底が接地するまで、足関節は軽度背屈位から底屈位へと移行します。この際、前脛骨筋などの背屈筋群が遠心性収縮することで、足関節の底屈にブレーキをかけます。

 

このブレーキ作用により、足底が接地するまでの時間が延び、衝撃吸収が助けられます。踵骨が丸くて大きいのは、この衝撃吸収の機能を高めるためです。

 

さらに、この時期には、膝関節では大腿四頭筋、股関節では外転筋群も遠心性収縮を行い、衝撃吸収を助けています。

 

このように、ヒールロッカーは踵接地から足底接地にかけての過程で、衝撃吸収に重要な役割を果たしているのです。

 

アンクルロッカー

アンクルロッカーは、足底が接地してから踵が離地するまでの足関節を中心とした回転運動を指します。

この動きは、前方への推進力を生み出すために重要です。

 

アンクルロッカーの初期には、下腿三頭筋などの底屈筋群が遠心性収縮を行い、脛骨の前方回転にブレーキをかけます。同時に、股関節では大殿筋や大内転筋が働き、大腿骨を伸展方向に回転させます。

 

踵が接地して足底が接地する過程では、膝関節は屈曲位にありますが、前方への推進力を生み出すためには、膝関節が伸展していく必要があります。

この膝関節の伸展は、股関節と足関節の協調した働きによって起こります。

 

結果として、回転速度の落ちた脛骨の上に大腿骨が乗り上げる形で膝関節が伸展し、前方への推進力が形成されます。

 

このように、アンクルロッカーは足底接地から踵離地にかけての過程で、効率的な歩行と推進力の形成に欠かせない役割を果たしているのです。

 

フォアフットロッカー

踵離地から足尖離地にかけての、MTP関節(中足趾節関節)を中心とした回転運動のことです。

 

立脚中期から立脚後期にかけて、反対側の下肢は前方に振り出している真っ只中です。

 

そのため、反対側下肢が十分に前方に振り出されるための時間が必要になります。

 

ところが、足関節を中心とした回転運動では身体が前方へ回転していくにつれて、重心位置が下降していきます。

 

そこで、MTP関節を中心とした回転運動に切り替えていきます。

 

それによって、反対側下肢の前方への振り出しの時間を作ることができ、接地の準備を整えることができます。

 

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ロッカーファンクションを歩行分析に応用

このロッカー機能の解釈に基づいて歩行を観察する際には、各回転軸に注目することで動きを捉えやすくなります。具体的には以下の点を観察します。

 

まず、どの部分の回転軸で前方への推進力が阻害されているのかを確認します。

また、歩幅が広がらない要因がどこにあるのかも見極めます。

さらに、関節の可動性が十分かどうかをチェックし、蹴り出しの方向が正しいかどうかを評価します。

 

こうした観察ポイントに着目することで、歩行の問題をより具体的に理解しやすくなります。