【肉離れ】再発しやすい?競技復帰までの期間とリハビリを解説



肉離れとは

肉離れとは、一般的にスポーツ動作中に筋肉が急に切れたように感じるとともに、痛みを感じてプレーの継続が困難になる状態を指します。

特に陸上競技やサッカーで多く見られ、ハムストリングス(大腿二頭筋長頭と半膜様筋)の損傷が一般的です。

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損傷度合い

損傷度合いはMRIによってI型からⅢ型に分類されます。

I型は筋腱移行部に出血が見られる出血型で、数日から2週間程度の保存療法で復帰可能です。

Ⅱ型は筋腱移行部、特に腱膜の損傷が明らかな腱膜損傷型で、1~3ヶ月程度の保存療法が必要です。

Ⅲ型は筋腱付着部損傷型で、手術を要することがあり、復帰には4~6ヶ月以上かかります。

重症度 Ⅰ度(軽度) Ⅱ度(中等度) Ⅲ度(重度)
損傷部位 筋肉のみ 腱の部分損傷 腱の完全断裂
症状 押すと痛い
歩行時の痛みは軽度
押す、動かすと痛い
わずかに筋肉がへこむ
強い痛み、動かせない
筋肉がへこむ
治療期間 2週間 1〜2ヶ月 5〜6ヶ月

 

肉離れが再発しやすい!?

肉離れは、体が硬い、筋力に左右差がある、疲労、間違ったフォームでの運動の繰り返しなどが原因で起こります。

損傷した部位には瘢痕組織ができ、数カ月かけて筋肉に入れ替わって治っていきます。

しかし、瘢痕は本来の筋肉よりも耐久性や伸縮性が少ないため、再損傷が起きやすいとされています。

このため、適切なリハビリが必要です。

競技復帰に関しては、伸ばしても力を入れても痛くないこと、筋力の左右差がないことを最低限確認する必要があります。

さらに、損傷部位に負担のかかる身体の使い方を改善しない限り、再発の恐れがあることも把握しておくべきです。

 

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肉離れの治療、リハビリ

治療に際しては、受傷時の詳細を確認することが重要です。

「どんな動作をしていたか」「どの瞬間に」「どの部分に」「どんな感じがしたか」「受傷後プレーや歩行が可能だったか」などを把握することで、損傷部位とメカニズムの的確な理解に役立ちます。

リハビリでは、損傷度合いに応じて圧痛や腫れ、筋肉の痛みを確認します。

痛みがある間は無理のない範囲でスタティックストレッチなどの可動性トレーニングを行い、痛みが落ち着いてきたらダイナミックストレッチで筋肉の安定性を高めます。

さらに遠心性収縮トレーニングを通じて機能性を向上させ、疼痛がなければジョギングなどのスポーツ活動を再開します。

その後、受傷時と同じスポーツ動作を行い、最終的に競技復帰を目指します。

段階的なリハビリメニューの調整が重要であり、再発予防も重要です。

肉離れは再発が多いことが報告されているため、治療後も継続的な予防策を講じる必要があります。