リハビリが知りたいエンドフィール(end feel)の種類と関節可動域制限の原因の関係

学生の臨床実習の際は必ずといっていいほど問題点抽出の人気者になる「関節可動域(ROM)制限」!!

実習前にものすごい時間練習してから、実習に臨んだものです。

 

ゴニオメーターはちゃんと基準軸と運動軸にあっているか、ちゃんとROM最終域まで動かしているか、

代償はでていないか??などなど気をつけることはたくさんあり、可動域一つとっても意外と難渋した記憶がある人は多いと思います。

 

ですが、角度が正確に測れて満足していませんか?一番大事なのは角度ではなく、なんで制限されているかです。

End feelを感じて、制限をかけている因子を見つけることが臨床では重要になってきます。

関連記事はこちら👇拘縮の分類、メカニズムを知っておきましょう

正常なエンドフィール(end feel)と異常なエンドフィール(end feel)

End feelは正常なもの3種類と異常なもの8種類に大きくわけることができます。 

 正常なエンドフィール(endfeel)3種類

soft(柔らかい)

筋肉同士の接触や伸張により停止感です。

膝の屈曲でみられるます。

soft tissue approximation(軟部組織衝突感) と表現されます。

 
firm(堅い)

関節包や靭帯が伸張されて停止した感覚です。

肩関節の内外旋、足関節の背屈でみられます。

tissue strtch(軟部組織伸張感) と表現されます。

 
hard(固い):

骨と骨の接触による停止感です。

肘関節の伸展でみられます。

bone to bone(骨と骨の衝突感) と表現されます。

  
異常なエンドフィール(endfeel)8種類

early muscle spasm(早い筋スパズム)

運動初期に出現する防御性収縮

late muscle spasm(遅い筋スパズム): 

運動最終域で出現する痛みによるスパズムや不安定感

mushy tissue stretch(緩やかな組織伸張感)

 短縮した筋を伸張した感覚

soft capsular(軟らかい関節包): 

関節包の急性炎症期に認められる感覚。通常の可動性亢進と異なる点として、熱感が伴う。 滑膜炎、軟部組織の浮腫ではこの感覚。

hard capsular(硬い関節包)

 関節拘縮による硬さ。関節包パターン(capsular pattern)を認める。凍結肩で出現。

springy block(バネ様の抵抗感): 

関節間に遊離した軟骨が挟み込まれる「関節ねずみ」などにみられる硬いバネの感覚。半月板損傷でみられる感覚。

empty feel(空虚感): 

運動が最終域に到達する前に痛みが起き、空虚な終末感が続く。

bone to bone(骨と骨の衝突感): 

肘関節を伸展ときのhardさが、他の関節で認める感覚。重度な変形で起こる。骨棘形成でみられる感覚。

 

エンドフィールの感じる経験を重ねて感覚を知る

実際に多くの方を触って動かして感じてみてを繰り返して経験を積み重ねていかないと「なんの抵抗感?」というのはわかりにくいものだと思います。

そのためには、リハビリ中に関節を動かしたときに「なんの抵抗だ?」と感じながら考えながら関節を動かす習慣をつけておきましょう。

 

 股関節の屈曲をした際に可動域が制限されていたら

・股関節の前面が詰まるような感じ?

股関節前方の詰まり感に関しての記事はこちら👇

・大殿筋とかの後方の組織の伸張される感じ?

・大殿筋と連結してる広背筋が短縮してる感じ?

など抵抗感は治療ターゲットのヒントを与えてくれます。

 

ですがEnd feelの種類にとらわれすぎないことも大事です。どこの部位・組織から抵抗があるのかを感じていきましょう。

 

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