新人・若手理学療法士におすすめの教科書・参考書12選

解剖学・生理学・運動学

 プロメテウス

美術品かなにかかなと思うほど細部まで美しいです。

複雑な層構造がわかりやすく描かれており、触診の深さのイメージ作りにも役立ちます。

イラストが非常に綺麗で、筋の走行や他の軟部組織との位置関係などを理解しやすいです。

筋骨格系のキネシオロジー

 運動学に特化した教科書で、臨床の現場で非常に役立ちます。関節モビライゼーションを行うにしても関節の動き、運動学の知識を押さえておかないといけませんが、それに最適だと思います。

運動器疾患でも中枢神経疾患でも、理学療法は運動学がベースになります。この一冊があればある程度運動学はカバーできるのではないでしょうか。

触診関連

運動療法のための機能解剖学的触診技術 上肢・下肢・体幹

触診によって筋、骨、関節、靭帯などどの組織に痛みや機能障害がでているのか探し出していくため、触診はセラピストに欠かせない技術であり、基本中の基本です。この教科書は、指の当て方などの触診の基本的技術から、骨、靭帯、筋のそれぞれの触診しやすい肢位や起始停止、その部位に多い障害も記載されています。すべての写真がフルカラーで写真の枚数も多くとて見やすいです。触診技術が身につくのと一緒に解剖学的な知識も学べる一生ものの教科書です。

触診系の教科書で迷っているのであればこれでいいと思います。

動作分析関連

動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践

臨床の現場では動作分析から問題点を見つけ治療を展開していきます。まずは正常をしらなければ異常を見つけられません。この教科書は、バイオメカニクスの観点から基本動作である「寝返り」「起き上がり」「起立・着座」「歩行」を一つ一つ解剖学的視点もふくめ丁寧に解説されており、写真の数も豊富でオールカラーで読みやすいものとなっています。

患者さんによく見られる動作パターンとその原因と評価法も解説されており、新人の際には絶対に持っておきたい一冊です。

観察による歩行分析

正常歩行がわからないと、なにが正常から逸脱しているかがわかりません。

歩行のどの相で関節がどのくらいの角度どのように動き、そのときに筋肉がどのように働くのかなど基本を知っておく必要があります。

この本はイラストと写真を交えて、歩行の相ごとで細かく正常歩行が記載されています。また、相ごとによくみられる異常歩行とその原因もわかりやすく端的に解説されており、歩行について理解するのにうってつけの一冊になります。

運動器疾患関連

運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学

 この本は「臨床解剖学」というタイトルのとおり、運動器疾患での痛みや機能障害を機能解剖学と結び付けて理論立てて丁寧に解説されています。

術式によってどこが侵襲されるのか、筋と神経の位置関係によって絞扼されやすいか、などなど解剖のイラストや疾患の病態説明を織り交ぜられており、とてもイメージをしやすくなっています。運動器疾患と解剖学を結び付けたい人は必ず読んだほうがいいと思います。

普段疑問に感じるなぜこの症状が出るのか?を解決に導いてくれるこの本は新人からベテランまで読んでほしいおすすめの一冊です。

 運動療法ナビゲーション(上肢・下肢)

臨床の現場でよく遭遇する運動器疾患を、症例を通して実践的な評価と治療を学ぶことができる内容になっており、翌日にはさっそく活用しやすいようになっています。1つの症例が4ページで構成されており、前半2ページは疾患の概要や術式とその理解に必要な解剖学がイラストも交えてまとめられており、後半2ページで実際の症例に行った評価と治療がカラー写真つきで記載されています。1つの症例が4ページでまとめられており読みやすく、症例の数も豊富で運動器疾患の痛みや機能障害の考察や最適な運動療法の選択に悩んだら、この本を読んでみると必ずヒントを与えてくれると思います。

私たちセラピストは日々、症例を通して学んでいくため経験の量も必要なため、まだ症例の経験が少ない若手セラピストはこの本の症例を通して学んでいくと、解剖学の知識と疾患が結びついて楽しく学べるのではないでしょうか。

脳卒中関連

脳卒中理学療法の理論と技術

この教科書は脳卒中リハビリでとても有名な吉尾先生が執筆・編集しています。

脳の解剖・生理から脳卒中の病態解釈や症候、脳卒中リハで必要な検査測定、エビデンスに基づく運動療法まで解説されています。「エビデンスに基づく治療理論を、技術として臨床に導入する」をコンセプトにされているようで、脳卒中リハビリの理論的背景が解説されており、脳卒中リハビリに従事するセラピストは読んでおくと理論に基づいて治療の応用ができると思います。

リスク管理関連

理学療法リスク管理マニュアル

リスク管理は血圧や脈拍、呼吸だけではなく、服薬状況、血液データ、画像所見、浮腫、体重、心電図などまだ記載しきれないほど多くの情報を統合して管理しないといけません。しかし、疾患によってなんの情報に基づいてリスク管理をするかが違うので、覚えるのは大変です。

この教科書は、疾患の病態の説明から、なぜそのリスク管理が必要なのか、どう管理していくかが疾患ごとに細かく解説されているので、持っておくと安心な一冊です。患者さんを担当する際に一度その疾患の項目を確認して、どんなリスクがあり、どう管理するのかを頭にいれておきたいです。

その他のおすすめ

アナトミー・トレイン [Web動画付] 第3版: 徒手運動療法のための筋筋膜経

筋膜のつながりを列車に例えて豊富な写真とイラストで解説している筋膜の教科書ではとても有名な一冊です。

症例をとりあげてこうゆう治療をしますといった内容は少ないですが、筋膜と運動や姿勢の関係性をアナトミートレインをもとに考察されており、局所の機能障害を全身から考える、また逆に全身の機能障害を局所から考えるという視点を育んでくれます。実際の臨床と結びつくとかなり面白くなるようなそんな一冊です。

まとめ

今回は新人セラピストに読んでいただきたい教科書を紹介しました。

おすすめした教科書は私が3年目までに読んだものの中から、1年目で読んでおけば良かったなと思ったものを紹介しました。 

何度読み返しても勉強になるので新人からベテランの療法士までぜひ参考にして読んでいただけたらと思います。




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