脳卒中リハビリと姿勢制御④~視蓋脊髄路と間質核脊髄路~

脳 電子回路

姿勢制御と視蓋脊髄路・間質核脊髄路

この2つの脊髄路はどちらも頭頸部のコントロールに関与しています。

特に眼球運動に伴うそれに見合った頭頸部の動きのコントロールのために働きます。

視蓋脊髄路

視蓋脊髄路は中脳の上丘から起始して、すぐに反対側に交叉して脳幹内側部、脊髄前索を頸髄まで下行します。

頸髄まで下行していることから頭頸部の動きを支配していることがわかります。

役割としては、視覚や聴覚の刺激に対して頭頸部の運動のコントロールし、

音のする方に顔を向けたり、視界に物が入った時にその方向に顔を向けるなどになります。

眼球運動神経核や顔面神経核とも連絡があることから、眼球の動きに伴う頭頸部の運動を協調的に行ないます。

右側の物を見ようとすると、眼球が右に動くとともに顔も右側を向きますよね。

姿勢制御の考えを実際に応用した症例の記事はこちら

間質核脊髄路

間質核脊髄路は中脳被蓋の間質核から起始して、同側性に下行します。

役割としては、すばやい眼球運動とそれに伴う頭頸部の運動を協調的に行います。

片麻痺で良く見られる姿勢と姿勢視蓋・間質脊髄路の関係

健常者でも多くみられるフォワードヘッド(頭部前方位姿勢)は片麻痺の方でも多くみられます

麻痺側足関節の背屈が共同運動パターンや連合反応などによって制限されると、

麻痺側骨盤を後退させ、股関節屈曲位をとり膝を伸展位でロックして、麻痺側の剛性を高めることで代償的に支持力を高めます。

これでは後方重心であるため、体幹前屈位と頭部を前方に偏移させることでバランスをとろうとします

代償的に視蓋脊髄路や間質核脊髄路を過剰につかっていることがわかります。

また、麻痺側下肢の振り出し位置を確認したり、下肢を振り出せたか確認するために下方を見て頭部は屈曲位になったり

前方への推進力を頭部を前方に出すことで代償しようとしたりし、視蓋脊髄路や間質核脊髄路を多用しています。

参考図書・教科書