【トレンデレンブルグ歩行】原因と治療リハビリを解説!




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トレンデレンブルグ歩行の特徴

トレンデレンブルグ歩行の特徴は、患側下肢で立っているときに骨盤の水平を保つことができず、遊脚側の骨盤が落ちる現象です。

通常、この現象は体幹が水平に保たれたまま骨盤が落ちることで現れますが、実際には体幹が遊脚側に少し傾くこともあります。

また、場合によっては頭部も一緒に傾くことがあります。

 

特に側弯を併発している場合、この歩行の特徴がわかりにくくなることがあるため、注意が必要です。

下の図はトレンデレンブルグ歩行の特徴をわかりやすく示しています。

 

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トレンデレンブルグ歩行の主な原因

トレンデレンブルグ歩行の主な原因は、中殿筋を主体とした股関節外転筋の機能低下です。

これは立脚期に骨盤を水平位に保つために必要な機能です。

股関節外転筋の機能低下は、股関節の疾患や手術によって外転筋群(中殿筋、大殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋)の筋力が低下した場合に生じます。代表的な疾患として、変形性股関節症があります。

 

さらに、脳血管障害片麻痺の症例において、麻痺側の立脚相で麻痺側股関節の内転による骨盤の非麻痺側下制が生じ、歩行の安定性が低下することがあります。

これは、片麻痺によって股関節外転筋群の筋緊張が低下することにより生じる現象です。

 

また、股関節内転筋の筋緊張亢進により、股関節外転筋が適切に筋発揮できない場合にも、トレンデレンブルグ歩行が見られることがあります。

 

トレンデレンブルグ歩行の治療、リハビリ

 

トレンデレンブルグ歩行を改善するためには、股関節外転筋、特に中殿筋の強化が重要です。

中殿筋などの個別の筋肉に対するアプローチも必要ですが、歩行という動作の中で抗重力位において中殿筋を効果的に使う練習も大切です。

 

サイドステップ(横歩き)、ラテラルステップダウン(段差を利用した片脚スクワット)、フロントランジ(大きく一歩前に出して膝を曲げる動作)は、中殿筋の筋活動が特に多くなるため、これらのエクササイズを訓練に取り入れると良いでしょう。