【オスグッド・シュラッダー病】4つの原因とそれに対するリハビリ




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オスグッド・シュラッダー病とは?

オスグッド・シュラッター病(以下オスグッド病)は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)から膝蓋骨を介してすねの骨につながる膝蓋腱が脛骨結節を強く引っ張ることで発症する骨端症の一つです。

小学校高学年から中学生くらいのスポーツをしている子どもに多く見られ、膝の痛みや腫れ、熱っぽさなどの症状が現れます。

 

この病気は「単なる成長痛」と思われがちですが、重症化や難治化することがあり、成長期の子どものスポーツ能力の向上を妨げたり、後遺症として膝の痛みが残ることがあります。

そのため、適切な治療や発症予防が重要であり、改善が可能な原因が多く存在します。

 

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症状

走ったりジャンプなど膝を伸ばす動作で症状が出ます。

 

1、膝のお皿のしたにある骨(脛骨粗面)が隆起してくる。押して痛みが出る。

2、脛骨粗面付近が赤く腫れる。熱を持つ。

3、運動すると痛みが生じ、休むと治る。

 

上記のような症状が現れます。

【オスグッド・シュラッダー病】主な4つの原因とそれに対するリハビリ

①ハムストリングスの柔軟性低下

ハムストリングスは大腿の裏側に位置する大きな3つの筋肉の総称で、主に膝を曲げる役割を担っています。

サッカーに伴うオスグッド・シュラッダー病の患者は、ハムストリングスが硬くなっていることが報告されています。ハムストリングスは大腿四頭筋と拮抗する働きを持ち、両者の柔軟性が低下する可能性があります。

柔軟性の低下により骨盤が後傾位となり、大腿四頭筋に負荷がかかりやすくなります。

立位で前屈したときに指先が地面に着くか、仰向けの状態で膝を伸ばしたまま下肢を挙上した際の角度をチェックします。

リハビリテーションでは、ホームエクササイズを含むストレッチの指導や、ハムストリングスの硬い部分をダイレクトマッサージします。

 

②大腿四頭筋の柔軟性低下

大腿四頭筋の柔軟性低下は、脛骨粗面に牽引負荷を助長します。

柔軟性の目安として、うつ伏せの状態で膝を曲げ、踵が臀部に届かない場合は柔軟性が低下しています。

大腿四頭筋のマッサージやストレッチを指導します。

 

③膝蓋下脂肪体の柔軟性低下

膝蓋下脂肪体は膝蓋骨の下方、膝蓋腱の後方に位置し、膝の曲げ伸ばしにおいて衝撃を和らげ、膝蓋骨の動きをスムーズにし、膝の内圧を調整する役割を果たしています。

オスグッド・シュラッダー病の患者では、膝蓋下脂肪体の動きが悪いことが多いです。

リハビリテーションでは、仰向けで膝の屈曲角度を変えながら膝蓋骨を動かし、膝蓋下脂肪体を動かしていきます。

 

④大腿前脂肪体の柔軟性低下

大腿前脂肪体は大腿骨前面で膝蓋上嚢との間に存在し、膝関節の屈伸運動時における大腿四頭筋の滑走性の維持や膝蓋大腿関節の内圧調節など、重要な役割を果たしています。

柔軟性の低下は膝の動きに影響します。

リハビリテーションでは、大腿四頭筋の一部である中間広筋をつまみ、持ち上げながら揺らすようにして柔軟性を改善します。