筋筋膜性腰痛の症状、原因、治療、リハビリをまとめました



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筋筋膜性腰痛のリハビリのために病態を知ろう

筋・筋膜性の腰痛は、腰痛の中でも最も多いとされています。

腰背部傍脊柱筋に自発痛・運動時痛・圧痛が生じ、運動制限や筋力低下を伴い、

圧痛点はトリガーポイントと呼ばれ、圧迫で同部の痛みと離れた場所に関連痛を引き起こします。

腰背部傍脊柱筋は姿勢保持筋として常に収縮されていますが、重たいものを持つ作業や中腰姿勢での作業、

不良姿勢での同一姿勢を長時間とるなどで、筋に過負荷がかかると筋が損傷され痛みを生じるのです。

筋筋膜性腰痛症の特徴

腰背部傍脊柱筋

(腰 部多 裂 筋 ,最長筋 ,腸肋筋 ,大腰 筋な ど)

殿部筋(大殿筋,中 殿筋,梨状筋など )

痛みの特徴

安静時痛なし

自発痛、運動時痛、圧痛あり

筋硬結とトリガーポイントの存在

所見

体幹前屈制限、後屈によるcrumpと痛み

長時間の同一姿勢保持困難

原因 筋に対する過負荷、過剰な筋疲労
誘因

スポーツや重労作、突発的な体動、不良姿勢

長時間の同一姿勢保持、不良姿勢での作業・生活動作

筋への持続的圧迫、長期の不動化、精神的ストレス

 

筋筋膜性腰痛の生理学的メカニズム

腰部傍脊柱筋に不良姿勢などで過負荷や筋損傷を生じ、終板が機能障害をうけると、

終板からアセチルコリンが過剰に分泌されます。

このアセチルコリンにより筋は持続的な収縮を強制され、

筋収縮に伴う筋内血管の圧迫から虚血が生じ、代謝産物の流出の阻害、発痛物質の増加から痛みが発現します

筋硬結部には、局所の浮腫、プロテオグリカン増加、ヒスタミンの増加、

ヒスタミンの増加、筋繊維のタイプ変化、筋フィラメントの溶解などの器質変化が生じてしまいます。

 

腰部の筋は、胸腰筋膜が多裂筋や最長筋、腸肋筋を包んでおり、

前方の大腰筋や下方の殿筋群まで筋膜連結しているため、腰背部の筋硬結部の痛みは臀部に関連痛として出現するのです。

胸腰筋膜

引用元:漢方医学の豆知識http://kanpouseitai.blog87.fc2.com

筋筋膜性腰痛の評価

問診

筋筋膜性腰痛に限らず、痛みがある人にはいきなり触診したりせず、

問診で痛みの部位や程度をある程度予測し、触診の際に余計な痛みをださないように注意しましょう。

 

・痛みの部位、強さ、種類

・痛みが出現する動作

・痛みが和らぐ姿勢

・生活習慣、生活様式

・職業

 

など

視診

炎症兆候として皮膚表面の発赤、熱感、発汗異常などを確認します。

深層の筋であれば視診ではわかりずらいかもしれません。

触診

筋・筋膜性腰痛の主要な病態は硬結部の運動時痛と圧痛になります。

この腰背部の圧痛は臀筋などに関連痛として出現するのも特徴になります。

そのため、

・硬結部の有無

・硬結部の圧痛と関連痛

が触診での評価になります。

 

運動検査

痛みが出現する動作や痛みの部位の確認と可動性の確認を行います。

筋筋膜性腰痛では、後屈運動では座位や立位での重力を利用した運動では痛みが出現しないことが多いが、

腹臥位での重力に抗した後屈運動は腰背筋の強い収縮を伴うため、痛みが出現しやすい。

また後屈後の腰部筋の弛緩が得られないことがあります。

椎間関節性腰痛や神経根性腰痛では座位や立位での後屈で、椎間関節が衝突したりで痛みが出現します。

 

前屈運動では痛みが伴う場合と伴わない場合がありますが、制限がみられます。

アナトミートレインでいうとバックラインを診る必要があるかもしれません。

筋筋膜性腰痛のリハビリ介入

筋・ 筋膜性腰痛の理学療法では、腰部傍起立筋の過度の収縮、過負荷を改善することが目的になります。

そのため、筋の過緊張抑制と循環改善ができるように運動療法、物理療法、姿勢や動作の再教育・指導、ポジショニング を行っていきます。

物理療法としてはホットパックが選択されることが多いでしょうか。

ホットパックの記事はこちら。

参考図書・教科書