脳卒中の4つの時期(超急性期、急性期、回復期、慢性期)別の治療の進み方



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脳卒中の治療は4つの期間「超急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」にわけてすすめられていきます。

簡単に、その期間と期間ごとの治療の内容をまとめてみました。

 

脳卒中の超急性期

超急性期といわれるのは発症から6時間以内のことをいいます。

この間にはリハビリが関わることはほとんどないでしょう。

脳梗塞

脳梗塞では3時間以内に血管閉塞の再開通ができると機能障害を最小にすることが可能なため、発症後3時間以内を超急性期と表現することもあります。

この3時間以内であればt—PAの血栓溶解療法の適応となります。

脳出血

発症から6時間以内は血腫の増大が認められます。

逆に血圧のコントロール等で血腫の増大を予防できる時間でもあります。

クモ膜下出血

発症から6時間以内が最も再出血が多いとされています。安静と投薬、厳重な血圧管理が重要になります。

脳卒中の急性期

発症から6時間~1ヶ月程度を指します。

脳浮腫が改善されるまで、または症状が落ち着くまでの期間を急性期といいます。

ラクナ梗塞であれば発症から1週間ほどで症状は落ち着くこともあり、梗塞や出血の範囲、症状の重症度によって期間は異なってきます。

脳卒中急性期のリスク管理についての記事はこちら

急性期の治療

・基礎疾患と合併症の的確な治療

脳梗塞→抗凝固療法、抗血小板療法の適応が考慮されます。

脳出血→抗浮腫療法、血腫除去術の適応が考慮されます。

クモ膜下出血→血管攣縮の予防、動脈瘤クリッピング術の適応が考慮されます。

 

・十分なリスク管理下にて行われるリハビリテーション

意識障害がある場合は拘縮予防、良肢位ポジショニング、褥瘡の予防を行います。

JCSが1桁か10程度であれば座位・立位訓練を行います。

 

脳卒中の回復期

回復期とは、症状が落ち着き急性期を脱した後、リハゴールに達するまでを指します。

発症から6ヶ月~1年で回復はプラトーになるという報告が多いため、期間でいうと発症から6ヶ月~1年以内を回復期と表現してもいいかもしれません。

回復期の治療

回復期リハビリ病棟

回復期は「回復期リハビリ病棟」でのリハビリが中心となります。

リハ医、看護師、PT、OT、ST、介護士、MSWが中心となり、機能障害や能力障害へのアプローチから自宅の環境整備の提案、職業復帰の支援までを協力して行います。

回復期リハ病棟は1日に上限として3時間までのリハビリが疾患により決められた期限まで集中的に受けられます。

回復期のリハビリ

発症から3ヶ月が最も急速に回復するため、的確な評価と集中的なリハビリ介入が重要です。

・積極的な抗重力姿勢での評価、運動

・身体機能訓練のみではなく、ADLの把握と実践的ADL練習

・医学的には安定している時期ではあるが、再発予防のため徹底したリスク管理(転倒も含め)

この3つがリハビリの原則になるのではないでしょうか。

 

脳卒中の慢性期(維持期)

回復がプラトーとなり、リハゴールに達した後のことを指します。

発症から6ヶ月~1年で回復はプラトーになるという報告が多いため、期間でいうと発症から1年経過した後のことを慢性期と表現してもいいかもしれません。

慢性期の目標

この時期の目標は動作能力の維持(向上)、QOLの改善になります。

しかし、この時期では回復期のリハが終わり、介護保険でのデイケアや訪問リハなどの短時間のリハビリになり、機能の維持・向上を図るには困難かもしれません。

そこで、家でできるself exの導入が重要になってくるのではないでしょうか

僕が運営しているしているもう一つの一般の人向けの脳卒中情報サイトにて、片麻痺の自主トレの記事を書いていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください!