理学療法士がピラティスのMATインストラクター資格をなぜとった?



なぜピラティスを知って、資格をとろうと思ったのか

ピラティスとヨガを知るまえから、筋トレやストレッチを好きでやっていたので割と姿勢とかはみんなより良いんじゃないかと勝手に自負をしていました。

しかし、仕事中の腰の痛さはずっとありましたし、先輩の実技練習に付き合うと、

「腕おも!!」「骨盤動かな!!」「背中岩みたいじゃねーか」と散々にボロカスに言われていました。

なぜ?ちゃんと筋トレだってストレッチもやっているのに。。。。。

ちょうどそうボロカスに言われていた頃によく研修会に参加していたのですが、

そこの研修会の代表の方がピラティスのインストラクターをとっていて、たまにピラティスのグループレッスンを夜に開いていました。

体をかえて先輩を驚かしてやろうと思い、そのレッスンに参加するようになって、

家でも筋トレではなくピラティスを自主トレとしてやるようにしました。

すると2ヶ月で腰痛いのはほぼなくなり、姿勢の変化もとくに胸椎~頭頸部、肩甲帯にかけて目にみえてわかるくらいになり、ピラティスの凄さを体感しました。

「じゃー今度は患者さんにこれを伝えよう」

「けど深く知らないから指導できない」

「まだ結婚してないしお金も時間もあるから今はマットだけでいいからインストラクター資格とっちゃおう」

ということで資格をとるに至りました。

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PHIピラティスを選んだ理由

PHIピラティスは代表がクリスティン・ロマニ・ルビィ氏という方で理学療法士の資格をもっています。

また、大学にて20年以上ピラティスを研究し、学術的に証明をしています。

そんな理学療法士であるルビィ氏が考案しているという点で私は興味を持ちましたが、

他の団体と比較してリハビリ的側面を持ち合わせているなと感じたのが一番の理由になります。

PHIピラティスの特徴として、その人ひとりひとりの不良姿勢の改善や機能改善を目指すため、まずは細かくアライメントの評価をしていきます。

そしてベースのエクササイズをその人に合わせて何通りもの修正と応用を組み合わせながらエクササイズを指導していきます。

パーソナルトレーニングではそれはとても強みになりますし、リハビリはマンツーマンで行いますし、まさにアライメントの評価もリハビリでも行っていますよね。

一つのエクササイズをとっても、型にハマったものではなく、その人に合わせ修正と応用で指導して、

不良姿勢の改善、その人のレベルに合った満足のいくエクササイズを処方するのがPHIの特徴であると思っています。

実際に柔道整復師さんや理学療法士などの医療従事者がインストラクター資格をとっている方が多いです。

PHIピラティス関連の記事はこちら👇

リハビリとしての活用

回復期で働いていますので、高齢者の方にピラティスメソッドを応用して運動を指導しています。

円背の方や特に腰椎伸展してガチガチの方、股関節周辺の緊張が高い方などが高齢者では多いでしょう。

徒手的に滑走や癒着部位をゆるめてある程度可動性を確保してからいつもエクササイズを開始します。

 

その人によって難易度とか種類はかえますが、わたしが多く取り入れるのが

まずは背臥位での呼吸と骨盤の動きの学習です。

ほんとに胸式呼吸ができない人は多いです。

普段私たちの生活はあまり手を頭の上まで挙上することは少ないですから身体の前面のラインが硬くなってしまいやすいと思います。

大胸筋や肋間筋の硬さから肋骨の動きがでないこと、また腹部筋の弱化からお腹を薄く保つのが難しいことがあります。

その時は肋骨に手を当てて「ここを広げるんだよ」という感覚をいれると広がってきやすいことが多く経験します。

 

呼吸の次は骨盤の前後傾です。

骨盤が動くことで股関節の感覚入力も狙っています。

腰椎が伸展で固定されてる人にも有効です。

最初はなかなか動かないので骨盤を把持して誘導したり、恥骨に手をあてて「恥骨を自分のほうに引き上げて」とかのキューイングで動きを出していきます。

 

この二つはわりとどの人にも指導をしています。準備運動といった感じでしょうか。

 

細かくこうゆう姿勢の人にこんなピラティスエクササイズをやったよっていう記事は今後あげていこうと思っています。

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自分の身体の変化

ピラティスを自分にものすごく良い変化をもたらしてくれます。

もちろん腰が痛くなるとかもありますがそれより、働く上でとても役立つことです。

体の感覚がとてもよくなるのです!!

感覚?別に麻痺があるわけじゃないんだしとかの話ではありません。

 

例えば立位。

足底にはどっちに荷重が多くのっている?

足の向き、膝の向き、股関節は左右で違う?

骨盤は回旋?ちょっとswayしている?

腰は頑張りすぎていない?肋骨は左右で広がりにくいほうは?

呼吸はどう?背中にも空気ははいっている?

肩は力がはいっていないか?首は胸郭の真上にのっている?顔は?口は?力は余計にはいっていない?

 

などなど自分の身体をモニタリングできるようになるのです

これができると患者さんの姿勢を真似したときにどこにどう力が入るかとかもわかりやすくなります。

またハンドリングにも関わってきていい姿勢で治療できるということは必要な個所に力をいれて、

センサーであるハンドに余計な力を入れないで、ハンドの感覚がわかりやすくなります

これは治療する上でものすごく大事なことでしょう。

手で治療しているのに手からなにも感じていなかったら治療の効果はわかりません。

ほんとに自分の治療しているときに姿勢は重要なんだと気づかされました。

参考図書・教科書