理学療法士の給料・収入をあげるには?4つの方法



理学療法士の給料は高くなく、今後も給料が大きく上がる可能性は低いでしょう。

そこで、理学療法士を続けながらなんとか給料を上げる方法をみつけていきましょう。

理学療法士の将来性も踏まえて、思いつくものを挙げてみました。

理学療法士の給与面での将来性

理学療法士の給料が今後上昇するということはあまり期待できないのが現状です。理学療法士は養成校が大幅に数を増やしており、いまでは年間に1万以上の理学療法士が新たに増加しています。高齢化社会であるため、受容は高まっていますが、供給のペースがはやく、いずれ需要を供給が上回り、飽和状態になることが予想できます。理学療法士の職業は若いため、まだ定年で退職するスタッフもいないため、増え続ける一方であり、わたしの住んでいる札幌でも、市内の就職先はかなり数が減っています。まだ地方は理学療法士が足りていない状況ですが。

また高齢化社会の影響として、医療費・介護福祉関連の費用の増加から国の財政を圧迫しています。そのため診療報酬や介護報酬を減らすことで財源を確保することが考えられます。わたしたち理学療法士の給料はこの診療報酬によって支払われているため、診療報酬の減少はつまり理学療法士の給料の減少につながってしまうのです。

しかし、近年理学療法士の職域は広がりをみせています。スポーツ分野でパラリンピックでの帯同やテレビで腰痛予防の体操を紹介したりして活躍している姿が多くみられるようになってきています。これにより職域がひろがれば需要が増え、また診療報酬以外から報酬を獲得できる可能性があります。

また、国は医療費の削減につながるとして介護予防に力をいれており、介護予防分野においては医師の指示がなくても理学療法士を名乗って活動してよいと定められました。そのため介護予防分野では理学療法士に対する国の期待は大きく、その方面の職域の拡大が需要につながり、将来性があるのではないでしょうか。

 

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昇格を狙う

同一の職場で働き続けて、実績を積むことで主任や科長などの役職につくことで、役職手当を給料に上乗せするという考えがあります。業務はリハビリ科全体の運営から管理、他職種との連携もいままで以上に任されることになり、業務量は多くなることは予想できますが、役職手当をもらえるということと、今後転職する際にも「ぜひ、役職者として来てくれ」となり、転職がしやすくなることもあります。

転職する

先ほど挙げた昇格するよりも手っ取り早く給料を上げる方法ではないでしょうか。そのためにはいまの職場よりも給料が職場を選ぶ必要があります。

公立の病院であれば年功序列での昇給・給与体系であることがほとんどで、公務員のため年金も高くなります。訪問看護ステーションで訪問リハビリに従事するのも、現在では比較的給与面は高い傾向でしょう。また、養成校の教員になるという方法もあります。それなりの学会発表の実績や大学院を修了しているかどうかも重要になってくるため、狭き門だとは思いますが、理学療法士として病院・施設で働くより、給料は高い傾向であり、学校時代に教師から聞いたのは600万は超えているとの話でした。

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独立・開業する

 理学療法士として働く場合は、法律によって原則医師の指示がなければ理学療法士として治療をすることはできません。そのため、理学療法士を名乗って独立・開業をすることは法律違反になってしまうのです。しかし、理学療法士と名乗らずに整体師やジムのオーナとして開業をすることはできます。治療院や整体院を自分でひらくのです。また、理学療法士として独立するのであれば訪問看護ステーションのオーナー兼理学療法士として働くことができます。治療院であれば、自由診療のため自分で治療の料金を設定できるため、うまくいけば給料アップにつながります。しかし、注意したいのは、大学の経済学部に通っていたわけではないので、経営の知識がないため、十分に経営に関する知識をつける必要があります。

副業をする

副業をして稼ぐというのが確実に給料が増える方法でしょう。理学療法士であれば、セミナー講師をしたり、現在ではヨガのインストラクターとして働いている人も多くいます。しかし、仕事おわりの夜にそういった活動をしたり、休日返上で労働することになるため、身体的にはきつくなるかもしれません。私はブログ運営でお小遣い程度は稼いでいますが(まだ月に1万いくかいかないか程度)、これも仕事おわりや、休みの日にやっているので同じです。自分の勉強にもなるので、楽しい部分もあるのでやっていけていますが。

おわりに

今後は理学療法士として病院・施設で1本だけで給料を上げるにはなかなか厳しい時代になってきていると思います。

なにもアクションを起こさないで給料があがることはないので、なにかとりあえずアクションを起こしてみて自分にあった方法を見つけていけるといいと思います。