うつ病の方との間違った接し方、正しい接し方

うつ病の方にとって、特に家族や周りの接し方が回復するポイントになり、また再発にも影響を与えます。適切に接していくためにうつ病について知っている必要もあるでしょう。

今回は、うつ病の方との間違った接し方、正しい接し方のポイントについてまとめてみました。

うつ病の病態の記事はこちら👇

うつ病の方への禁句と間違った接し方

禁句

うつ病の人に言ってはいけない禁句として

・叱咤激励の言葉

・軽い言葉

・感情的な言葉

叱咤激励

「がんばれ!」「甘えるな!」といってはいけない、というのはよく聞く言葉だと思います。

なぜか。それはうつ病の人は、もう十分にがんばって、それで疲れきっている場合が多いです。

 

うつ病は真面目な人がなりやすいと言われています。

真面目に限界まで自分を追い込んで限界を超えてしまって、いまうつ病で苦しんでいることを理解しましょう

高熱がでて寒気がして体がだるいときに「がんばれ」って言われても頑張れないですよね。

イメージとしてはそんな感じではないでしょうか。

うつ病の人は既に頑張っている人、それをちゃんと頭にいれて「頑張れ」とは言わないでください。
 

軽い言葉

「誰にでも落ち込む時はあるよ」、「すぐ治るから大丈夫だよ」などの無責任な言葉はやめましょう。

うつを軽く見るような発言は相手の病状に無頓着あるいは無責任な発言になり、こういった言葉は自分のことをわかってくれていないんだと思わせてしまいます。

また、「気分転換しにどっかでかけよう」など気分転換をすすめることもやめましょう。 一見よさそうに聞こえるのですがうつ病の人にとっては気分転換のためにわざわざしなくてもいい何かをすること自体がストレスになります。

感情的な言葉

うつ病の方は活動の欲求が低く、何をするのにも億劫になってしまっています。おいしい物を作っても食べてくれない、外出に誘っても断られる、連絡しても返事がこない、手伝ってほしいこともやってくれないなど、周りからみると怠けてみえたり、ノリが悪いといったように見えてしまうかもしれません。

 

そのため、周りの人からしたらイライラして「いい加減にしろ!」「ダラダラしてないでなんかしてよ」と感情的な言葉を言いたくなることもあるでしょう。

うつ病の方は自責の念が強く、自信を失っていることが多いので、感情的な言葉を言われると「自分が悪い」と自分を責めてしまい、さらに症状が悪化してしまうかもしれません。

うつ病は意欲の障害として気力がわかない、何もしたくないなどの意欲低下が症状として現れます

そうゆう症状が出現するということを理解して、感情的な言葉を言わないようにしましょう。

うつ病の方との間違った接し方

否定する

うつ病は仕事などで「なんでこんなのもできないんだ」「仕事できないな」などの人格否定をされつづけ、自信がなくなったり、自己否定を続けた結果、うつ病を発症してしまうのです。

そのため、「メンタルが弱い」や「気合が足りない」であるとか厳しく接するのは逆効果になってしまいます。

 

仕事の話をする

うつ病になるきっかけとして職場での人間関係などの仕事でのストレスが原因となって発症することも多いでしょう

休職や退職をして原因となった仕事のことを忘れて過ごしているのに、仕事の話をされて辛かったときのことを思い出してしまうと、不安や緊張感が襲ってきて、うつ病が悪化してしまいます。

病人扱いをする

うつ病の方はまわりの反応を敏感に感じ取っています。そのため、接し方がいつもと違ったりすると、「自分がうつだからまわりが優しく接してくれてる」「いろいろやってくれて迷惑をかけている」と自分を責めてしまったり、被害妄想も過剰になっています。

「私も同じだよ」と立場で同じであることを示さない

「わかりますよ」と同調するのが大事です。しかし、「私も同じですよ」と言ってしまうと、うつ病の方からすると

「あなたのことがわかります」と同調するのが大事な一方で「私もあなたと同じです」と、同じ立場で示すことはしてはいけません。

うつ病の人はとにかく自分を追い込むだけではなく、人と自分を比較することで「自分はだめである」という物差しの結果を持っています

自分から見て健常な人から「自分も同じだよ」なんて言われてしまうと、自分の相手は同じような状況であるのに、この人は大丈夫で、自分は大丈夫じゃない、やっぱり自分は…という流れになってしまうわけです。

あくまでも話を聴いてあげて、「わかる」というのは大丈夫なのです。

あくまで、話を聴く人とと話を聴かれる人は別の立場であり、同じ土俵に立つ事は出来ません。

同じ土俵に立ってしまった瞬間、大丈夫な人を見てしまえば、その人の心の中で、足場はガラガラと崩れてしまうでしょう。

それよりも、ゆっくりと時間をかけて、抱えているものをおろさせて、引っ張り上げるように活動してあげてください。

あなたが開いてを助けたい、という立場であることを示して安心させてあげることが何よりも重要なことなのです。
 

うつ病の方との正しい接し方

うつ病を理解し、受け止める

うつ病患者は表情も曇り、覇気が失せ、外部からその姿や行動を見ると、まるで怠けているように見えることがあります。

しかし、それはうつ病の症状だと理解しましょう。

会社への復帰はまだかとか学校へはいつ行くのかとか追い立てる詰問口調で対話をしても、問題は解決しません。

逆に本人はいっそう追い詰められて、苦しみ、病状が悪化するほうが自然の流れです。

また、うつ病は波があるので、今まで出来た事が、今度は出来なくなるといった感じでコロコロ変わります。「昨日は出来たのに今日はどうしてだめなの?」となってしまうと本人にとっても良くないし、自分もストレスになります。だから、周りの人もそういうものだと思って接しないとつらくなってしまうので、その都度その都度対応できるようにしておいた方がよいと思います

うつ病の人との接し方5.とにかくゆっくり休ませてあげて、治癒を待つ

うつ病は、よくなったり悪くなったりの波を繰り返しながら少しずつ回復に向かっていくもので、治るには時間がかかります。 周囲が不安になりすぎたり、それを患者さんに前に出してしまうと患者は余計不安がり、また萎縮してしまいます。 治療には時間がかかると覚悟を決め、じっくりと休んで、自然と疲れが回復してくるのを待ってあげてください

質問をしながら問題点をはっきりさせて、解決方法を一緒に考える

うつ病の症状として「頭が重い、ボーっとする」「考えがまとまらない」など集中力の低下があります。

このため、話をしていても要領を得ない、話の内容がはっきりしない、何を伝えたいのかがわかりにくいことがあります。そんな時は、相手の言葉を言い直して「今お話しされたのは、○○ということですか」「それは、○○ということですね」「今一番困っておられるのは、○○ということですね」などと質問したり、確認したりしながら進めるとよいでしょう

抑うつ状態の人は、どうしても、過去のことを後悔し続けたり、自分のちょっとした失敗をひどく責めたりしがちです。ですから、過去のことよりも、今後どうしていくのがよいかを考えていけるように導いていきましょう。

自分の世界を持ち、引きずられない

うつ病の方といると、暗い気持ちに引きずられて自分自身も暗くなり、うつ状態に陥ってしまいます。

うつ病の方を、どうにかしようと頑張るのはいいですが、全てを一人で抱え込もうとしないようにしましょう。

しっかりと自分を持ち、自分ができる範囲を超えないで、サポートしましょう。




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