評価・検査測定で役立つ
図解理学療法検査・測定ガイド
この本は学校の指定教科書になっていることが多いのではないでしょうか。
評価の教科書の中でこの本が優れているなと思う点は、評価の順序がフローチャート形式になっていたり、実際の患者さんへの声かけと説明が載っていること、検査値のカットオフや平均値も記載されており、データを比較できる点です。
実習での評価法の確認にも、実際に現場で働いてからも非常に役に立つ評価の教科書です。
ベッドサイドの神経の診かた
この本も学校の指定教科書になっていることが多いのではないでしょうか。
中枢性疾患、神経内科系の異常所見と評価方法、またその所見からどこにどのような病変があるのか推察して診断するといった内容まで記載されており、評価と疾患を結びつけるのに役立つと思います。
神経生理学の知識が身についていないと内容を理解しづらい点もあり、自分も1、2年生のときは難しくて手を付けていなかったです。
中枢疾患や神経内科の実習では検査結果の考察の際に強い味方になります。
運動療法のための 機能解剖学的触診技術 上肢/下肢・体幹
触診によって筋、骨、関節、靭帯などどの組織に痛みや機能障害がでているのか探し出していくため、触診はセラピストに欠かせない技術であり、基本中の基本です。
しかし、学校では触診の実技の時間はあまり多くはとられていないのが現状ではないでしょうか。
この教科書は、指の当て方などの触診の基本的技術から、骨、靭帯、筋のそれぞれの触診しやすい肢位や起始停止、その部位に多い障害も記載されています。
すべての写真がフルカラーで写真の枚数も多くとて見やすいです。
触診技術が身につくのと一緒に解剖学的な知識も学べる一生ものの教科書です。
"動作分析に役立つ
動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践
臨床の現場では動作分析から問題点を見つけ治療を展開していきますが、実習では多くの学生がつまづくポイントではないでしょうか。
学校の授業では健常人の動作の観察にとどまり、また、歩行の観察の時間は多く占めているかもしれませんが、寝返りや起き上がりは授業であまり触れていないように思います。
この教科書は、バイオメカニクスの観点から基本動作である「寝返り」「起き上がり」「起立・着座」「歩行」を一つ一つ解剖学的視点もふくめ丁寧に解説されており、写真の数も豊富でオールカラーで読みやすいものとなっています。
患者さんによく見られる動作パターンとその原因と評価法も解説されており、実習時には絶対に持っておきたい一冊です。
観察による歩行分析
正常歩行がわからないと、なにが正常から逸脱しているかがわかりません。
歩行のどの相で関節がどのくらいの角度どのように動き、そのときに筋肉がどのように働くのかなど基本を知っておく必要があります。
この本はイラストと写真を交えて、歩行の相ごとで細かく正常歩行が記載されています。また、相ごとによくみられる異常歩行とその原因もわかりやすく端的に解説されており、歩行について理解するのにうってつけの一冊になります。
疾患の理解に役立つ
病気がみえる 〈vol.7〉脳・神経
脳・神経をものすごい量のイラストとともにわかりやすく解説してある一冊です。
イラストがあることでイメージしやすく、細かい生理学的内容は省いてちょうどコメディカルが押さえておきたい内容になっています。
学生のときに覚えるのに苦労する脳神経や血管と支配領域、脳の各部位による機能もわかりやすく、最近では学校の指定教科書になってきているようです。
国家試験対策としても活用でき、解剖学の授業がある1年生のときから持っておきたい一冊です。
アプローチ法の考察に役立つ
理学療法プログラムデザイン ケース別アプローチのポイントと実際/理学療法プログラムデザイン
学校の授業では治療の実技はほぼありません。
実習に行ってからプログラムを立案してバイザーに指導されながら治療をしていかないといけません。
この本は2冊で200ちょっとの症例がのっており、この疾患でこの症状・機能障害にはこの評価、そしてその評価に基づくアプローチが写真付きで解説されています。
この本に載っていることに実際の患者さんを当てはめて治療をしていくことをお薦めするわけではありませんが、実習の時や新人のときにまだ治療の引き出しが少なく、評価と治療が結びつかない際にこの本を読むと、とても多くのヒントを与えてくれることは間違いないでしょう。
"基礎知識を固めるのに役立つ
基礎運動学
全ての養成校で指定教科書になっていると言っても過言ではない有名な教科書です。
解剖学、運動学、生理学を幅広くカバーしてくれています。
そのため、一個一個の分野の内容はそれほど濃いものではないかもしれませんが、身体を学ぶうえでの「基礎」知識を押さえることには役立つ書籍だと思います。実習や国家試験対策の際に知識の土台として支えてくれるでしょう。
骨単、肉単
この「単」シリーズは豊富なイラストと端的な解説で人気です。
私は学生のときに基礎運動学では細かい筋の走行は載っていないため、肉単と併用することで筋を覚えていました。
小さくて持ち運びもしやすいため、通学時の電車とバスの中で開いて読むのにも便利で、隙間時間に勉強するのに非常に役立ちます。