介護保険の認定調査とは?準備すること、注意点のポイント

介護保険制度では、「要支援1,2」「要介護1~5」の認定を受けている方が介護保険サービスを利用できます。この介護度の区分は、認定調査の結果に基づいて判別されます。

今回は、要介護認定調査を受ける際の準備や注意点についてまとめました。

要介護認定調査とは

要介護認定調査とは、市区町村に要介護認定を申請した際、認定調査員が自宅(入院中であれば病院など)などを訪ねて、要介護者の身体状況やどの程度の介護を必要とするかなどの聞き取り調査を行うことです

要介護度は、

 

・認定調査の内容に基づいたコンピュータ判定

・調査員の意見書

・かかりつけ医の意見書

 

をもとに介護認定審査会が審査と判定を行い、「非該当(自立)」「要支援1・2」「要介護1~5」の認定をします。

  要介護度によって、1ヶ月あたりに利用できる介護保険サービスの限度額が定められているため、低く判定されてされないように注意したいですね。

要介護認定の申請について説明している記事はこちら

認定調査の際の注意点

要介護認定調査の注意点としては、身体状況や介護状況が正しく調査員に伝わらないことです。

 家族は介護が必要な身体状況だと考えていても、本人が「そんなこと一人でできる、介護なんていらない」と思っていることも多いでしょう。

このような場合、プライドや思いこみなどのために質問に対して「困ってない」「出来ている」と答えてしまうことが珍しくありません

認定調査では、実際に動作を確認することは少なく、口頭での質問が多いため、このようなケースでは要介護度が低く判定されてしまいます。

本人にまかせっきりにせずにご家族も一緒に立ち合い、実際の身体状況、困っていることを伝える必要があります、

 

以下に認定調査を受けるときのポイント、事前準備するものをまとめてみました。

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要介護認定調査を受ける前の事前準備

認定調査では、質問項目が70あり、どんどん質問されるため、普段困っていることや実際に介護が必要になった事例などをうまく伝えられないこともあるでしょう。

事前にメモなどを準備しておくと伝え忘れが防げるのではないでしょうか。

介護が必要な状況についてメモを取っておく

いつ、どのような場面のときに、どの程度の介護をしているか、をメモしておきましょう。

また、普段はなくても、問題行動などがいままであった場合も調査員に伝えるといいでしょう。

 

困っていることについてメモしておく

これは家族(介護者)が困っていること、本人が困っていることの二つにわけると整理しやすいのではないでしょうか。

「困っていることはなんですか?」と質問されても、なかなかその場では思い出せないものです。

事前に「何について、どう困っているか」を書き出しておくと、調査の時もスムーズに受け答えができます。

 

メモしておき、調査員に手渡す

赤の他人である調査員に、自分の普段の介護状況などを知られたくないと考える人は多くいます。

調査員の質問に家族と違うことを話す場合もあります。 そこで、このメモをしておくことで、調査員に手渡して普段の状況を伝えることができます。

そのためメモはなるべく細かく記載しましょう。

要介護認定調査の当日の対応

必ず家族が立ち会うようにする

本人だけで認定調査を受けると、プライドや思いこみなどのために質問に対して「困ってない」「出来ている」と答えてしまうことがあります。必ず家族が立ち会って実際の介護状況、身体状況を伝えましょう。

家族が同席できない場合は、親戚や知人に同席してもらうよう頼んだり、介護保険サービスを利用していて再度認定調査を受けるのであればヘルパーやよく利用する介護サービスの担当者に同席できないか相談してみましょう。

正確な情報を伝える

出来ないことを出来ると答えてしまい、要介護が低く認定されることもありますが、サービスをたくさん利用したいからと要介護度を高くつけてもらうよう、介護状況や身体状況を大げさに伝えてしまうケースもあります。

要介護認定は認定調査と医師の意見書に基づくため、調査内容が意見書と食い違っていると再度認定調査を受けることにもなりかねません。

正確にありのままを伝えましょう。

 

気づいたこと、困っていることは遠慮なく伝える

認定調査は決められている質問項目に沿って進めていきますが、この調査書には特記事項を記載する欄があります。

介護認定審査会での要介護度の判定に特記事項も参考にされるため、なにか調査員に聞かれたこと以外でも、家族であれば普段介護をしていて気になったことや困ったこと、本人であれば例えば、「トイレで立つときに手すりがないと大変」などの気づいたことなど、伝えたいことがあれば遠慮なく伝えましょう。

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